前職は正社員をしていても、転職を機に派遣社員になりたいと考える第二新卒者も多いです。
派遣社員は正社員に比べて不安定で、あまり世間的なイメージが良くないと考えてしまう人もいますが、実際はどうなのでしょうか?
派遣社員がマイナスの印象を持たれるようになった理由
以前は正社員をしている人が大半だったのですが、2000年以降どんどん派遣社員やアルバイトなど非正規社員になる人が増えていきました。
しかし、景気が大きく悪化した際に、非正規社員は契約期間を満了後に仕事がなかったり、解雇をするのも簡単なことから解雇が横行して、法律で規制すべきなどと大きな社会問題にもなりました。
そのイメージから派遣社員を選ぼうとする人は、「不安定な職業に就く人」というマイナスの印象を持たれてしまうようになったのです。
確かに正社員に比べると不安定な職業というのは間違いないのですが、派遣社員を選ぶ人によっては非常にメリットが多い雇用形態でもあります。
派遣社員は人を選ぶ
派遣社員は、基本的に残業がほとんど無いですし、契約期間を満了すれば働くのをやめるのも、別の企業で働くのも自由です。
一方、正社員になってしまうと、残業を避けることはできないですし、転勤などを命じられる可能性もあります。
企業に不満があるからといって安易に転職を繰り返してしまうと、徐々に転職市場での評価が下がってしまいます。
このような正社員としての働き方が自分にはどうしても合わないということなら、派遣社員を選択肢の一つとして利用することはよいと思います。
しかし、上記したように不安定な職業であるので、長期間働きたい人、家族の大黒柱になる人、などは避けた方がよいでしょう。
派遣社員でも継続的に派遣され続けて長期間働いている人もいますが、年齢が上がるにつれて派遣先が受け入れてくれなくなったり、景気が悪化すればコスト削減のターゲットに真っ先にされるのが派遣社員やアルバイトなのです。
逆に、将来結婚をして専業主婦になる、今は派遣社員として様々な企業で経験を積みたい、他に夢があって夢を実現するために時間を確保したい、といった人にとっては派遣社員のような柔軟な働き方はよい選択肢といえるでしょう。
第二新卒者のような経験が浅い人も派遣社員になれるのか?
派遣社員は、派遣先で即仕事ができることを期待されています。
そういったことから、特定の職種に関しては、資格や仕事経験が求められるので第二新卒者はなかなか派遣先が見つからないということもあるかもしれません。
しかし、派遣業務全てがそういった高度な経験や知識を求めるわけではありません。
簡単な業務を派遣社員に任せている企業も多数存在するので、一般事務や雑用、電話対応などの仕事もあります。
こういった仕事であれば、第二新卒者であっても、派遣社員としてすぐに働き出すことは可能です。
特に決まった職業を希望していないということでしたら、経験を必要としない簡単な業務の仕事を選べばよいです。
しかし、将来的に正社員になる可能性があるということでしたら、正社員に転職する際に役立つ派遣業務を行っておく必要があるでしょう。
経験がなくて、すぐに働けない業務であっても、派遣会社で研修が用意されていることもあるので相談してみるとよいでしょう。
まとめ
正社員が嫌だからという安易な理由で派遣社員を選ぶことは絶対にしてはいけません。
しかし、派遣社員という柔軟な働き方を有効に活用できる人にとってはメリットがたくさんあるはずです。