後ろ向きの転職理由を前向きな転職理由にするには？

後ろ向きやマイナスの退職理由をそのまま話すのも一つの方法

後ろ向きやマイナスの印象を与えかねない転職理由をそのまま話すことに抵抗を持つのは当然だと思います。

しかし実際に転職者が伝えている転職理由を見ると、そのまま話している人も多く、企業側もそれを受け入れている実態もあります。

当然のことながら、そのまま話すと企業側は警戒する部分はありますが、それ以降の話す内容によってこの人は仕事ができる人かもしれないと思わせることは可能だからです。

また前職ではしたい仕事ができなかったり、給料が安かったりした場合などでも、次の職場に希望職の枠があったり、給料も前職より高く設定できる用意がある場合などには、そのまま転職理由を話しても問題にはなりません。

少し問題になりやすい人間関係の問題で転職した場合であっても、その職場でのみ起こるような人間関係の問題であれば転職先では問題を起こすことはないととらえてもらえるでしょう。

あまりにも印象が悪い退職理由では少し工夫も必要ですが、上記した程度の理由であれば、そのまま話して次の職場では活躍できるとアピールした方が良い印象を残すことができるかもしれません。

最も使いやすい退職理由「キャリアアップ」

退職理由を伝える際に最も多く使われているのが「キャリアアップ」です。

実際の理由が、マイナスな理由や後ろ向きの理由だった場合でも、キャリアアップという理由になら変更しやすく説明もしやすいからでしょう。

キャリアアップと説明する場合は「新しい業界で働いてみたい」や「新しい技術を身につけたい」「やりたいことをやってみたい」など様々な形で説明できます。

しかし、これらの説明で退職理由に納得してもらえたとしても、企業は「従業員がやりたいことを実現したい」ということよりも、「企業に貢献できる人なのか」ということを重視しています。

キャリアアップを理由として説明したとしても、独りよがりの理由に聞こえて、「またキャリアアップと言ってすぐに転職するのではないか」と思われては意味がありません。

ですのでキャリアアップという理由を使う際にも、転職先でどのように活躍できるのか、どのように貢献できるのかという部分について説明する必要があります。

転職理由キャリアアップを使った事例

営業職Aさんの転職理由の説明

面接官：転職をしようと思った理由はどういったことでしょうか？

転職者：以前の職場では営業職として〜を販売しており営業成績も良かったのですが、３年働いて営業技術や商品の知識も身につき少しマンネリ化を感じておりました。

そこで思い切って業界を変えてチャレンジしてみようと思い、前々から興味があった御社の商品を販売できれば、やりがいも感じられますし、私自身が興味のある商品ですので自信を持って営業できると考えました。

IT技術者Bさんの退職理由の説明

面接官：退職に至った経緯などをお話いただけますか？

転職者：私はソフトウェア技術者として上流工程を主に担当してきました。しかし、下請け会社に指示を出す仕事が多く技術者としての知識や技術をあまり身につけてこれなかったと思っております。

私は技術者としてもっと知識や技術を身につけたいと考えておりましたので、御社のような自社開発をしている企業に転職できれば活躍できるのではと思っております。

技術者としての経験はまだまだ浅いですが、成長したいという思いは強いので、これからの努力でカバーできると考えております。

まとめ

後ろ向きな転職理由で転職する人は、退職理由の説明ばかりに気をとられがちですが、先ほども説明したように企業が知りたいのは転職後に仕事で活躍してくれるかどうかです。

ですので退職理由の説明は早々に説明してしまい、これまでの経験で活かすことができることや、これからの仕事へのやる気をアピールすることにもっとも力を入れなければなりません。

その根底に「自信を持って話す」ということがあるので、退職理由がどのようなものであれ、自信を持って面接に臨むことも忘れないようにしましょう。

＜参考＞

以下の記事では、退職理由を好印象に伝える方法について詳しく説明しているので参考にしてみてください。

退職理由を面接で好印象に伝える方法とは？例文とポイントも紹介｜ジョブズゴー