「後ろ向きな理由では転職しない方が良いのか」で積極的に転職を選択肢として考えてほしいと書いたのですが、もちろん転職をしない方がよい人もいます。
では、どのような人が転職すべきで、どのような人は転職すべきではないのでしょうか。
転職とは、デメリットを減らし、メリットを増やすこと
転職をすることが良いのか、悪いのかは転職理由ではなく、転職をすることによって自分にとってのデメリットを減らし、メリットを増やすことができるのかどうかで考えるとよいです。
このように書くと、あまりに個人的な都合で企業の都合を考えていないように思うのですが、他社に比べて今務めている企業に圧倒的にデメリットを感じている場合は、企業の都合に答えていてばかりでは企業が改善することの重要性に気づくことができず企業にとってもデメリットになることがあります。
つまり、あなたが転職することによって、会社側はその理由を考えることに繋がりますので、その問題点が後々改善されていくかもしれないのです。
ですので、個人的なデメリットを転職理由にすることをためらわないでほしいです。
デメリットはその企業だけのことなのか
個人的なデメリットを転職理由にしてもよいとは言っても、そのデメリットが転職した先の企業でも同じでは転職する意味はありません。
例えば、人間関係に関してデメリットを感じているような人の場合、今勤めている企業では人間関係が上手くいかない状態であっても、他に移ればその状態を変えられるという展望がないのでしたら転職すべきではありません。
学生時代から人間関係を築くのが上手くなかった人が、社会人になってもやっぱり人間関係を上手く築くことができなくて転職する。
このような人は転職を繰り返してしまう場合が多いので、転職をすることは絶対に避けるべきです。
この人がやるべきことは、人間関係をうまく築くためのコミュニケーション能力を身につけるセミナーに参加するなどであって転職ではないはずです。
一方、務めていた企業が不法なことをやっていて耐えられないというような場合や、明らかに他社に比べて賃金が低いなどであれば、他の企業に移れば改善されるのは目に見えています。
このように、自分が感じているデメリットを他社と比べて改善される可能性があるのでしたら、転職を選択肢の一つと考えるべきでしょう。
転職は超個人的なこと
転職することによって企業に迷惑をかけてしまうことを、あまりに深刻に考えている人には転職はおすすめできません。
というのも転職というのは超個人的なことですので、企業を少なからず裏切ることになるのは仕方のないことであるからです。
しかし、企業に勤めていた人の忠誠心が強いということはよい場合も多いのですが、先ほども書いたように経営者が改善すべき点に気づけないというデメリットも潜んでいるのです。
ですので、あなたにとってのデメリットが大きい場合は転職を積極的に考えてみてください。