転職では、WILL、CAN、MUSTが重要だといわれます。
WILLは、したいこと。
CANは、できること。
MUSTは、しなければならないことを表しています。
転職活動では、これらのバランスをとりながら行うことで理想の仕事を見つけることができます。
詳しく解説していきます。
忘れられていることが多いけれど重要なWILL
転職活動では、これまでの社会人経験の中で得た経験や技術、知識をアピールしなければならないと考えている人は多いことでしょう。
これは、CAN(できること)をアピールすることです。
また、求人情報の応募条件を見ると「~の資格必須」「~の経験3年以上」などと表記されていて、それらの条件を満たさないと採用されにくくなります。
これは、MUNST(しなければならい)ことを表しています。
こういった、CANやMUSTは自分のキャリアを振り返ったり、求人情報を見ることで簡単に知ることができるので、転職活動で重視している人は多いです。
しかし、転職活動ではWILL(したいこと)に関しては、重視している人が非常に少ない傾向にあります。
- ~の職ではたらきたい
- ~の商品を扱いたい
- ~のプロジェクトに参加したい
こうやって、WILLを見ていると、どこか子供っぽい印象を受けるかもしれません。
「~がしたい」ということがわがままを言っているような印象を受けるからでしょう。
そういったことから、就職活動など社会人経験が少ない人はWILLをアピールすることが多いのですが、社会人経験があるとWILLを無視して、CANやMUSTばかりをアピールしがちなのです。
たしかに、CANやMUSTをアピールすれば、企業はすぐに貢献してくれるかもしれないと一定の評価をしてくれます。
特に即戦力を必要としている企業では、効果的かもしれません。
しかし、WILLの不足するアピールは、印象としては弱く映ってしまうのです。
WILLには、仕事への情熱や夢などが含まれているので、入社してからの成長ややる気といった部分で期待が持てます。
CANやMUSTに加えてWILLがアピールできるのが理想ですが、WILLだけでも、その他大勢のCANやMUSTをアピールできている人にも勝ることがあります。
ですので、転職活動であってもWILLのアピールを積極的に行っていかなければならないのです。
WILLについてもう一度深く考えてみよう
CANを探るには、キャリアの棚卸が有効です。
これまでの仕事の中でどういった仕事をして、どういった経験をし、どういった技術、知識を身につけたかを振り返ることで、CANについてしることができます。
MUSTについては、求人情報の応募条件を見ることで知ることができるでしょう。
では、WILLはどのように見つければよいのでしょうか?
もし、何かしたいことがあって転職活動をはじめたという人なら、WILLについてしっかり認識しているはずです。
しかし、多くの人がWILLについて考えたことがないという状態ではないでしょうか。
必要に迫られて転職活動をした人は特にそうでしょう。
そういった場合は、できることや、しなければならないこと、をとりあえず横においておいて、これまでの学生生活や社会人生活で楽しかったことを思い出してみましょう。
何かをしたいという思いは、そういった楽しかった思い出からでてくるものです。
- 学生時代に文系に進んだものの、数学や物理の科目が実は楽しかった。
- 仕事をはじめてからは、大勢で目標に向かって仕事をすることに魅力を感じた。
- 様々な場所に行くことに魅力を感じていた。
こういった楽しいと感じた瞬間を振り返ってみると、それをきっかけに新たな仕事が見えてくるものです。
学生時代に文系に進んだものの、数学や物理の科目が実は楽しかった。
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今から理系の仕事を探すのは難しいが、IT系の仕事であれば文系からでもスタートでき理系の要素も入っているのでチャレンジしてみる可能性があります。
仕事をはじめてからは、大勢で目標に向かって仕事をすることに魅力を感じた。
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大勢でする仕事に魅力を感じているのならば、プランナーなどが向いているかもしれません。結婚プランナー、葬儀プランナー、イベントプランナーなど。一般的な職種で探すのであれば、店舗のマネージャー職を探すのもよいです。
様々な場所に行くことに魅力を感じていた。
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旅行代理店に勤める。あるいは、転勤が多い営業職に勤める。商社に勤めて、世界を回る仕事をするのもよいでしょう。
このように、ちょっとしたWILLから、様々な仕事が浮かんできます。
転職活動では内定を得ないといけないという現実問題が目の前にあるため、多くの人は保守的に、前と同じ業界で前と同じ職種、同じような労働条件の職場に転職してしまいます。
しかし、WILLを大事にすることで、自分がしたいと思っていた仕事ができる可能性は高くなるはずです。
まとめ
キャリアの棚卸でCANを把握して、応募条件から企業の求めていることをしりMUSTを満たしましょう。
それだけを基準に転職活動を行うのではなく、自らのしたいこと「WILL」を大事に転職活動に臨むことで、理想の転職を実現できる可能性が高くなるはずです。