第二新卒とは、新卒から就職して3年以内に離職した人のことを指します。
新卒から就職した人で大卒の3割、高卒の5割、中卒の7割が3年以内に離職しています。
よく既卒者と比べられることがあるのですが、既卒者は大学や高校を卒業後、就職をしていない人を指すのに対して、第二新卒は就職経験があることに差があります。
これまで第二新卒のような早期離職者は、「根気のない人」「継続力のない人」のようにマイナスのイメージが強く転職時に不利に働くことがよくありました。
しかし、最近では転職をすることが昔ほど特別なことではなくなったり、人材不足の傾向を受けて第二新卒者の価値が見直されています。
2007年からは団塊の世代といわれるベビーブーム時代に生まれた人たちが、退職する時期に入ります。
この団塊の世代が企業の従業員に占める割合は非常に高く、この人たちが退職をすると企業の従業員が一気に減ることになります。
そのような背景も第二新卒者の転職に好影響を与えています。
第二新卒がフリーターやニートに?
ただ、ひとつ懸念すべきなのは、第二新卒になっても転職をしないでフリーターやニートになってしまう人が少なからずいるということです。
最近は職場環境の荒廃が広がっているようで、ストレスが堪り精神的にダウンしてしまう人も少なくありません。
このような人たちが早期離職し、その後転職への一歩が踏み出せずにフリーターやニートになってしまうようです。
私は個人的に、転職はキャリアアップのための手段としてだけでなく、自分に合わない職場環境からの逃避手段でもあると思っています。
一度目の就職がうまくいくとは限らないですし、転職後の企業で、うまくやっていける人もいると思いますので、ぜひ勇気を持って転職活動に取り組んでもらえればと思います。