前職に不満があって転職する人は次こそは良い企業に勤めたいと考えている人も多い事でしょう。
しかし、求人情報で見つけた企業に闇雲に応募していて満足できる企業に転職できるとは限りません。
企業に関しての様々な情報をチェックすることで、自分に合った良い企業を見つける事が出来る可能性を高めることが出来るはずです。
企業に関しての情報をどこから集めれば良いのか解説していきます。
企業に関する情報源一覧
就職四季報、会社四季報
新卒の学生が良く利用する企業情報が掲載された本に就職四季報があります。
かなり有名な本ですので、皆さんの中にも就職活動時に利用した人もいるかもしれませんが、転職活動時にも再チェックしておきたいです。
通常の就職四季報は大企業に限られていたのですが、最近では中小企業に特化した就職四季報も出ています。
また、会社四季報という投資家向けの本もあり、就職四季報と重複する情報は少ないので、こちらもチェックしておきたいです。
就職四季報の主な情報
- 記者評価
- 昇給率、25、30、35歳の賃金
- 平均勤続年数
- 平均残業時間
- 有給休暇取得
- 3年後離職率
会社四季報の主な情報
- 営業、経常、当期利益
- 連結事業の売り上げ構成比
- 上位10位株主名
- 業績予想値
- キャッシュフロー
業界に関しての本
様々な出版社から業界に関しての本が出ています。
業界毎に企業の関連性が整理して表示されていて、売上高やサービスの利用者数、業界動向などが説明されています。
主に大企業の紹介が多いのですが、同じ業界の中小企業に転職する場合にもチェックしておくと、ライバル企業や取引業者の位置づけを知る事が出来ます。
また、業界の動向も知ることが出来るので、今後成長が見込めるのか、衰退していくのか、安定しているのかが分かるので、他業界への転職を考えるきっかけになるかもしれません。
営業職、事務職、技術職といった様々な職種が、前職と同じ業界以外でも求められているので、他業界についても視野を広げておくと良いでしょう。
法務局で調べる
中小企業に関しての情報は、本にはあまり掲載されていないですし、ホームページを持っていない企業の場合、インターネットにも情報が無い可能性があります。
そういった場合には、法務局の登記簿謄本をチェックしてみましょう。
株式会社など企業を設立する場合には、法務局に登記しなければならないのですが、登記の際には商号、本店住所、設立年月日、会社の事業内容、資本金、役員の人員構成などを記載した定款を提出しています。
そういった情報は、登記簿謄本に記載されているので、有料で手に入れて閲覧することが出来ます。
登記簿謄本には、情報の更新履歴も表示されるので商号の変更や本店所在地の変更履歴が見れます。
商号に変更があったなら、なぜ会社名を変更する必要があったのか、所在地が変わっているのなら、成長企業で従業員が増えたため引っ越したのか、など調べてみると良いでしょう。
人脈を利用して調べる
前職で築いた人脈を使って企業情報を仕入れるのも一つの手といえるでしょう。
特定の企業について詳しく知らなくても、業界について知っている人がいれば、その業界の中での、その企業の位置づけや評判を知っている可能性があるので聞いてみると良いでしょう。
ただし、人脈を使って企業情報を調べると転職活動をしている事がバレる可能性があるので、企業に勤めたまま転職活動をする人は注意が必要です。
そういった場合は、人材紹介会社を利用してみましょう。
人材紹介会社は情報を漏らさない事を徹底していますし、様々な業界、企業の情報が集まっているので相談してみると良いでしょう。
まとめ
転職活動にはあまり時間を掛けられない人が多いので、情報も調べず次々に企業の採用選考に参加している人もいます。
しかし、転職先では失敗したくないという事であれば、少しの手間をおしまず情報収集をしておきたいです。