第二新卒と新卒者の違いは、就職して働いた経験があるか無いかです。
第二新卒の場合経験が少ない人がほとんどですが、入社した直後に受けた研修、仕事上でのOJTなど新卒時には得る事のできなかった知識や経験をたくさんしてきたと思います。
転職時には、それがアピールポイントの一つとなりますので、振り返って整理しておく必要があります。
職務経歴書
転職者は、職務経歴書という書類を企業の選考段階で提出しなければなりません。
また、転職求人情報サイトに登録する段階で必要になる場合もあります。
この職務経歴書という書類が、新卒者との一番の違いである、就職してから得た知識、経験をまとめる書類です。
はじめて書く方がほとんどでしょうから、「職務経歴書の書き方」を参考にして書いてほしいのですが、まずは研修や、仕事経験で得たものの棚卸をしておく必要があります。
経験があまり無い
「職務経歴所に書く経験なんて無いよ」と思ってしまう人もいるかもしれないのですが、フリーターから正社員に転職する様な人もこの職務経歴書を提出して転職しているのです。
フリーターの方は、経験という意味で正社員の人に比べてアピール材料になる様なものは少ないです。
しかし、企業からは職務経歴書を求められ提出しないわけにはいかないので、フリーター経験の中からアピールポイントになりそうな部分を探し出して転職活動をしているのです。
そういう意味では、正社員として研修を受けただけ、短い期間働いただけであっても、探してみればアピールになる部分もたくさんあると思えるのではないでしょうか。
実際、第二新卒方がそんなに素晴らしい知識、経験を持っていると考えている企業は少ないです。
しかし、それでも第二新卒を雇いたいと考えている企業がたくさんあるのは「第二新卒の強み」でも書きました。
そういった企業には、少ない経験からもしっかりアピールできる人は優秀な人に見えるのではないでしょうか。
研修、仕事経験の棚卸
第二新卒の棚卸で一番重要なのは、基本的なビジネスマナーについてです。
研修でビジネスマナーについて教えてもらったという事だけでも、第二新卒ではアピール材料になります。
さらに、電話の対応を何度も経験している事や、営業に同伴して挨拶して回った経験など、実際に知識を活用する場を経験した事があるという様な実践的な事でしたらなお良いです。
ここまでは、多分第二新卒の方の多くの方が経験している事でしょうから、これ位でもアピール材料と言える事を知っておいてください。
そして、もう少し進んで、プロジェクトに参加し、先輩の補助的な役割や、雑用といった事の中からでも、気付きや改善した事などがあったかもしれません。それらの事も間違いなく、評価に値します。
もし、第二新卒といっても3年くらい務めていたという人でしたら、既に後輩の指導やプロジェクトをまとめる様な事にも携わったという経験をお持ちの方も多いでしょう。
その様な、人を指導するという経験、プロジェクトをまとめた事があるというような経験は、ほぼ第二新卒の範疇(はんちゅう)を脱していると言っても良い位ですので、転職活動では大いに役立つ経験ととなるはずです。
さすがに、第二新卒でプロジェクトをまとめた経験のある人は少ないとは思うのですが、棚卸作業の概要はつかんでもらえたでしょうか。
入社した時から、今現在までを時系列で振り返ってみて、自分が成長したと思えた瞬間を書き出していくと、職務経歴書を作成する時に便利に利用できると思います。
第二新卒に限らず大事な事
第二新卒で重要視されるのは、基本的なビジネスマナーなどなのですが、その根底ではコミュニケーション能力が重視されている事も忘れてはいけません。
人と人の関係において、折り合いを付ける、円滑に仕事を進める、学ぶ姿勢を持っている、謙虚であるなどを示す材料があれば大いにプラスになるはずです。